箱庭療法(箱庭セラピー)とは

 箱庭療法(独: Sandspiel Therapie、英: Sandplay Therapy)は、心理療法の一種で、表現療法に位置付けられる。セラピストが見守る中、砂の入った箱の中にクライエントが用意されたミニチュア玩具を自由に並べて行く手法で、表現療法で在りながら作られた作品は言葉の力をかりてさらに表現力を増す場合もある。施術に当たっては、基本的にクライエントは自由に、かつ見守られながら表現することが最も重要である。現在は成人の治療にも使用されるが、もともとは子供対象の遊戯療法(Play Therapy)から派生したものである。現在では世界中で用いられている手法であり、日本でも幅広く心理療法として広く用いられている。
 日本では1965年、河合隼雄により箱庭療法が日本に紹介された。最初は天理市と京都市に導入され、実践と同時に多くの箱庭療法に関する研究も京都大学の河合隼雄や、山中康裕、岡田康伸(3人ともに臨床心理士)などを中心に行われる。その後は、一つの大学にとどまらず他の大学においても活発な実践・研究が行われるようになる。現在では、病院・学校等の心理相談室・心理療法一般・そして少年鑑別所などの機関で使用されている。その後、箱庭療法学会が設立される。日本の中の箱庭ルーツ日本には、伝統的にお盆の上に石を置き、風景を作る盆石(ぼんせき)や、盆山・盆景などがあり、古くから箱庭で遊ぶ文化があったという。江戸時代末期から明治初頭にかけては多くの流派があった。湯川秀樹は幼い頃、盆石遊びをし、その遊びを通して「自分の世界を作っていた」という。このように、箱庭が日本に古くから伝わる遊びや風習の中にあったということができる。
 1985年に国際箱庭療法学会(International Society for Sandplay Therapy) が設立された。

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